平成22年度 施設見学会の報告

平成22年度 施設見学会

平成22年度施設見学会を下記の通り開催しました。

日時

平成22年8月24日(火)

会場

専修大学生田校舎 ネットワーク情報学部

内容

あいさつ
ネットワーク情報学部カリキュラム説明
  ネットワーク情報学部教授 江原淳先生
ネットワーク情報学部におけるデザイン教育の事例
  ネットワーク情報学部准教授 上平崇仁先生
情報の教員養成について
  ネットワーク情報学部講師 望月俊男先生
施設見学 情報科学センター他
学生による模擬授業およびディスカッション
  4年 学生2名による模擬授業
  ディスカッション
閉会(あいさつ・その他)
(参加者13名)

実施報告

(1)専修大学について
 専修大学は 専修大学は、日本初の経済学と法学の専修学校として、1880年に創立された。専修大学21世紀ビジョンとして、「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」を掲げる。
 ネットワーク情報学部は、2001年に開設された。2009年からは情報学を共通基礎としながら、8つの目的別専門プログラムから複数のプログラムを選択して、履修することができる。幅広い領域から、自分にあったものを選ぶことができる。教職課程では、「数学」と「情報」の免許を取得できる。

(2)「ネットワーク科学部カリキュラム」に関する講演
講師:教授 江原 淳 先生
 「自分で〜する」と態度育成のため、少人数制の演習を行っている。各学年に、コアとなる演習科目を設置している。学生は、8つのプログラムから、自ら4年間の学びをデザインする。ひとつを極めれば、あとは方言みたいなものをモットーに、プログラム言語は、C言語を必修としている。

(3)「デザイン教育の事例」に関する講演
講師:准教授 上平 崇仁 先生
 広義の「デザイン」概念の理解、コミュニケーションに関わるデザイン、プロダクトやサービスを開発するための考え方、などのデザイン教育は情報教育においても十分可能であり、その社会的な有用性は増しつつある。幅広く展開していくためには、中等教育と連携した体系化にも取り組んでいく必要がある。学生に身につけてもらうために、班を作り、演習とその発表を行っている。

(4)「情報科教育論」の指導に関する講演 
講師:講師 望月 俊男 先生
 学生の高校での「情報」の履修状況を踏まえ、情報科の教科指導で重視するべきこと、教育実習事前指導のデザインを提案し、今後の課題として、授業時間だけでは十分な教授技能を体得する機会をつくることができないことや、教材研究の追究をあげた。

(5)「情報科学センター」施設見学
 情報科学センターは「IT技術をまず提供すること」を念頭に、学生に教育・研究目的でのインターネット、メール、レポート作成などのICTサービスを提供している。生田校舎と神田校舎、(付属高校4校を含む)の33の実習室、2000台のPC、2万人のカウントを管理・統括している。

(6)学生による模擬授業およびディスカッション
 4年生による、教育実習の際の模擬授業(情報C)を再現(10分)。埼玉出身の学生による、インターネットによるデータ通信。パケット料金の話題から、生徒にそれらを身近な話題として理解させた。
 神奈川出身の学生は、黒板の前で、実物のレコードから、携帯音楽プレーヤーまで次々と取り出し、黒板の桟(さん)に置いて、その進歩を提示した。そして、生徒にその楽曲の入手方法の発問を行い、メディアとしての変化を考えさせた。

当日のようす